Thursday 14th October 2021

【イベント産業、ウィズコロナ時代への適応を急ぐ】

【イベント産業、ウィズコロナ時代への適応を急ぐ】

今年もすでに7割が消化され終盤に差し掛かろうとしていますが、思い返してみると世界規模で日常にブレーキがかかった2021年は、私たちに新たな習慣や常識を嫌が応にも定着させた年でした。

 

ワクチン接種計画の順調な進展などにより感染症との戦いに明るい見通しが立ち始めたとはいえ、一か所に不特定多数の人々が集まるというこれまではごく平凡だった状況が、今となってはすぐさま「リスク」の三文字を想起させるものへと変質しました。

 

いかにコロナと共存していけばいいのか。この問いがイベント産業にかかわる人々の頭を悩ませています。

 

150万人の来場者を誇る世界最大級の自動車展示会、東京モーターショーは公衆衛生上のリスクなどを考慮し、2021年度の開催中止を決定しました。これまで同展示会の開催が中止されたことはなく、実に68年続いた歴史に空白が生まれる事に業界では激震が走りました。

同展示会の主催している自工会の会長でありトヨタ自動車株式会社取締役社長兼CEOでもある豊田章男会長は、次回以降の展示会は名称を「東京モーターショー」から「東京モビリティーショー」に変更して催される可能性をも示唆しました。それだけかつてないスピードで変化するビジネス環境と我々の暮らしのあり方への適応を強く意識しているとも言えますが、このことは同イベントのあり方自体にも大きく影響しそうです。

 

言わずと知れた日本最大のポップカルチャーイベントであるコミックマーケット、通称コミケは昨年のコロナ感染症蔓延による開催中止に引き続き、今年の夏の開催予定も延期しました。現状では今冬の開催を予定しているようですが、依然不透明な見通しに主催側、参加者側ともに頭を悩ましています。

 

翻ってみれば、現地開催に苦慮するイベントが多いということは、それだけ私たちイベントプラットフォーム企業が答えるべき要望が多いということでもあります。MEETING15はそのようなニーズに真摯に向き合いながら、現地イベントのオンラインスペースとの統合を可能にする創造的なイベントプラットフォームを開発し続けます。